ハートニットプロジェクト解散のご報告
「支援」から「自立」へ
東日本大震災で被災された方達に毛糸を届け、編み上がった作品を販売し、売り上げの100%を製作者に還元する「ハートニットプロジェクト」がひとつの転機を迎えようとしています。大幅に活動の舵を切り、ボランティア活動としてのハートニットプロジェクトは今年をもって終了します。アミマーさんたちがこれ程質の高い仕事ができるまでの技術を身につけられたことにより、その誇りに見合った体制を取るべきだと考えました。嬉しいことに、この活動に注目してくださる大手アパレルブランドがアミマーさんの技量を認め、商品としての製作依頼を受ける道が開けました。ボランティアからスタートした支援活動でしたが、手仕事による自立への兆しが見えましたのでひとつの役割を終える事になります。
昨シーズンより、英国のデザイナーズブランド・マーガレットハウエルのニット商品を製作納品しています。また、帽子製造販売では国内一のシェアがあるCA4LA(カシラ)、海外でも高い評価を受けている山形県寒河江市の佐藤繊維(アパレルブランド名「M. & KYOKO」)は、来シーズンに向けてお仕事の計画が進んでいます。このほかゴルフ雑誌Chice(ゴルフダイジェスト社刊行)、川徳デパート(3F 5F売り場)、東家(老舗わんこそば店)はこれまで通り販売を継続してくださいます。また、ニューボーンフォト(フォトピア)とは、赤ちゃんのおくるみを共同販売することになりました。このように7つの企業と協力関係が結べました。
この中には「ハートニット」のブランド名と被災地支援のストーリーを継承する意向を示してくれている企業もあり、ボランティア経済から一般市場経済へと一歩踏み出すことになります。皆さまから物心両面でご支援を頂き培ってきた技術がこの様な形を成しました。心より感謝申し上げます。いつかどこかで皆様の目の届くところに商品として披露されることと思います。どうぞお楽しみになさってください。長らくのご支援本当にありがとうございました。
追伸
来春、アミマーさん、ご支援くださいました皆様とボランティアが共に集い、プロジェクトの解散式を行います。最後に、驚くほど前向きで積極的なアミマーさんたちと直接顔を合わせて頂きたいと思っています。
会場(被災地の予定です)、日程が決まりましたら詳細をご案内させて頂きます。